2008年02月23日

女性の地謡でシテを勤めます

4月20日の円満井会定例能。女性の地謡で私が『海人』のシテを勤める事になりました。昨秋や今年初めの予定番組では、シテは女性だったのですが、出演出来なくなり、後見の予定だった私がシテを勤める事になりました。予定だった本人も、その師匠も、舞いたかった・舞わせたかったのですが、叶わず、さぞ残念な事と思います。代勤の出来る私の健康を神様に感謝します。女性の事情ならば、女性の誰かが代勤すれば良いではないかという考え方も自然でしょうが、敢えて私が代わったのは、今回の『海人』の目的の一つの、「全員女性による地謡と、女性の子方の養成」という事が有り、女性の配役はそのままにして、私だけが穴埋め役に入った訳です。女性の地謡で私がシテを演ずる事は以前にも何度か有り、女性地謡・子方の邪魔にならぬよう、キッチリとしたシテを勤めたいと思います。以前、能楽の公式の会議で、率直な物言いをする囃子方の先生が、「アマチュアとプロの違いは、地頭をちゃんと謡えるかどうかである。優れたシテを舞うだけなら、アマチュアのかたにもいらっしゃる。地頭が出来てこそ本当の玄人。」と発言なさり、居合わせた諸議員も同感だった
みたいでした。私も同感でしたし、まさに父が力を入れて来た事業です。その事業を継承する為、普段の男性地謡の時に勝るとも劣らぬシテを勤める覚悟です。『海人』はシテもさることながら、地謡も子方も半端ではない。子方の「猛練習」は、もう始めて居ります。子供さんが長所を発揮出来ような「温かい心のこもった稽古」は、ひとえに私の忍耐力が要求される所です(冷や汗)。明日の『東北』が終わったら、4月の金春会定期能『巴』も女性地謡だし、その14日後が『海人』なんですから、大変ですが、プロの能楽師は「バイアスロン・トライアスロン」で鍛えられて行く物です。謡う機会が多い事を感謝すべきでしょう。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

このような中国人も居ますRe: もうすぐ元宵節Re:過年好!

北京の研究者(才色兼備)とのメールのやり取りです。メールの都合上CBA@の順になってますが、下から@ABCの順に読んで下さると解りやすいです。
C(安明から北京大学の研究者へ):正(まさ)にのび太君です。
B(北京から安明へ)>2007年1月1日から12月31日までの収入と必要経費を365日分書くのだそうですが、ドラえもんの野比太さんの書き忘れた夏休み日記を思い出しまして、失礼いたしました。お疲れ様です。
>また連絡いたします。
>〇〇より
A(安明より北京へ)>>メール有難う御座います。私は2007年12月下旬には、雑用に追われて年賀状をほとんど出せず、“戊子元旦”と印刷してあるため、2月7日に“農暦”と書き加えて出しました。2月14日は世間ではバレンタインデーですが、私にとっては、「所得税の確定申告の書類を書かねばならぬ。税務署の締め切り3月15日まであと何日。」というカウントダウンが始まる日です。風邪をひかぬように気を付けて、2007年1月1日から12月31日までの収入と必要経費を365日分書くのです。元宵節(旧暦正月15夜)までには下書きをまとめて税理士さんに清書してもらうのです。北京は東京より気温も低いし、湿度も乾燥していて風邪ひき易い気候ですから〇〇同学:引き続き健康にきを付けて。謝謝ni来eーmail! 2008,02,16 安明
@>>> 金春先生
>>>過年好!
>>>ご無沙汰しております。お元気でしょうか。
>>>うちは旧暦新年前からずっとひどい風邪と熱で、新年は本当に休みでした。
>>>やっと回復してパソコンに向かいまして、すこしずつ仕事を始めます。
>>>先生は二月にどの行事されるでしょうか。忙しいでしょうか。
>>>なによりも健康が一番大事なことと思いまして、くれぐれもご自愛をお祈りいたします。
>>>2月4日は立春ですが、こちらでは、まだまだ春の気配は見えないようですね。
>>>寒さに弱いので、早く春が近づいてくれればよいと思います。
>>>東京はもう暖かくなってきているではないかでしょうか。
>>>奥様にもChinese New Yearのご挨拶をよろしくお願いいたします!
>>>それでは、とりあえず、ご挨拶まで。
>>>〇〇より
2008-02-16
>        致
>礼!
2008-02-16
……(安明解説)世間では餃子騒ぎで持ち切りですが、中国の建国記念日の昨年10月1日に、ズサン又は故意の混入をやるなんて、中華民族の恥になるという配慮が欠落してて情けない事件です。政治と民族は区別しなくてはなりません。
昔、東欧から西欧に亡命した人がいました。記者会見や講演で、はじめの内は共産党の悪口を言っていると、お客に受けた。その内に回を重ねる内に、聴講者の求めがエスカレートして、というか、聴講者の本音は、たとえばチェコスロバキアなりユーゴスラビアなどの東欧の民族性の欠点を聞きたいのであって、東欧民族の習慣や気質を批判しないと聴衆に受けなくなり、つい迎合してしまった後で、すごい自己嫌悪になったとか。
中国は今、北京オリンピックと上海万博を控え、高度成長化の頃の日本みたいなものです。花森安次?主宰の『暮らしの手帳』の当時の記事を見ると、日本製は粗製乱造ばかり、キッチリした仕事をしてるのは欧米の物ばかりで、情けない状態でした。日本はその頃は環境汚染で「〇〇喘息」とか「〇〇病」などの公害病も沢山ありました。その時アメリカは日本に対して大騒ぎをしたのか、それとも、ついこの前まで占領していた敗戦国の事など気にも掛けなかったのではないでしょうか?日本は、セントバーナード犬の周りでウルサく神経質に吠える小型駄犬みたいにはなりたくないですね。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

新華字典の続き

さっき、猫マークも無くブッチギッタのは、ご近所のお弟子さんが見えたから……
んで、黄土色の外地(中国本土ではない、香港とか日本とかの意味)複製海賊版というのは、文革で中国本土から新華字典が入らなくなった地区で、文革前の流布版を複製して売っていた物です。あるいは日本で複製をしていた可能性もありえます。だって、その頃は、日中国交回復前でしたから。
それと、夏休みの長周期表、きょう、同窓会でその化学の先生にお会いしたら、「30枚だよ」とのお話でした。また、さっき11:01の日記には2007年の復刻版を「珍蔵版」と言ったかも知れませんが、今取りいだし良く見れば……『珍蔵本』というキャッチフレーズでした。
その珍蔵本、1953年版を復刻せずに1957年6月商務新1版を復刻している訳は珍蔵本の出版説明に書いてあるように、1953年10月の昔の「第1版」は、人民教育出版社から出版されていたからでしょう。
では、めでたく自社版となった1957年6月の商務新1版を第1次印刷に依らず出版説明にも書いてあるように1958年5月の「第5次印刷本」を底本とした訳を想像すると、1957年6月の段階では、漢語Pinyinがまだ模索中の段階で、1956年に出た草案に対して、修正第1式と修正第2式との両者の間でカンカンがくがくをやってた頃のはず。凡例にあるように、1957年末に国務院から最終案の草案がでて、それが1958年初めの人民代表大会で通って、今日に伝わっているんで、現行のスペリングと矛盾せぬ1958年5月の第5次印刷本を複製したのでしょう。1953年ごろのラテン化新文字や、1956年のとか、1957年前半ごろのローマ字を複製して世の中が混乱するのを恐れたためだと思います。猫
posted by 金春安明 at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

新華字典を語る

日頃たいへん御世話になっている方に、1957年版1958年再刷本の『珍蔵版』と名打った復刻版が出たので、プレゼント。喜んで頂けた。先方は文学・文化・歴史関係なので、私とはまた別の面からの所見報告あり。文学の人とは言っても、「いか」(イカ・タコのイカ)の漢字のルビがzeiでなく、zeになっているとの報告も有り。(1957年ごろに残っていた古い発言の反映)。という事はAからZまで一気に見て下さったのか?
さて、私が神田神保町をしった中学二年の時が1966年で、中国からは革命の書籍しか輸入されなくなり、私が内山書店などの店頭で見た新華字典は文革前の版を香港あたりで複製したもので、中国国内で中国の大衆が手にしている物ではないので、私は気をそがれ、買わずじまいになりました。文革前のその外地複製版は、見出しの親字が明朝体活字ではない楷書体だった事(この記憶は絶対確かです)、それと、化学元素の表が私が学習院高等科の夏休みの宿題で30枚だったか50枚だったか毎日一枚手書きで書かされた日本で言う所の「長周期表」ではなくて「水素、ヘリウム……」の、元素番号順の羅列だった(この記憶は、1973年ごろに公開出版の袖珍日漢辞典や文革後の1978年版朝漢詞典の記憶と混乱してるかも。だけど、文革前の新華字典が長周期表でなかったのは絶対確かな筈)。
ともかく、この度複製された『珍蔵版』は、文革中の外地複製並装丁海賊版と同じ雰囲気。海賊版は黄土色のソフトカバー。
posted by 金春安明 at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月06日

電脳治好了。つながりました。

電脳馬上治好了。
ご心配おかけしました。パソコンが繋がらなくても携帯で意地でも、という思いで先ず1件投稿し、URLジャンプも実験・報告投稿をし、でも、このままではブログの「再構築」とかいうヤツが出来ず、ちょっと体裁が悪いので、ダメモトでパソコンを開けて外界に繋いでみたら、今度は繋がり、メデタシめでたし。猫
この記事関連で2008/02/06、19:51に「電脳不行了 パソコン駄目になった」と言う記事を携帯から投稿してあったのですが、項目整理のため、原文をそのまま此処に移動します。なおコメントやトラックバックは有りませんでした。
我電脳不能与外部連係了。
パソコンが外と繋がらなくなりました。
不知道和下雪有没有関係。
雪と関係あるのかどうかもわかりません。
我朋友大多数已知道我手機伊妹児,不大緊要。
只是家裏的電脳伊妹児是不行了的。
友人は大抵携帯のeメールを知っているので、大した事ではないのですが、パソコンのeメールが駄目になったのです。(猫牌)
posted by 金春安明 at 21:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

つくし野の羽衣がHPに出ました

http://tsukushino-fureai.net/jichikai/fureaiiinkai/noukanshoukai/noukanshoukai.html です。「能鑑賞会」と二回書いてあるように見えますが、重複ではなく、URLが元々そうなっているのです。スチール写真入り。「ここをクリックして頂くと他の10枚の写真がご覧になれます(矢印)」とあるのでクリックしてみたら、「盆山(1)次へ(矢印)、盆山(2)次へ(矢印)、羽衣(1)……羽衣(4)次へ(矢印)」というように次々に写真が出て、その次の写真は縦長で後見の八郎君が真剣な表情で座っている写真なのですが、マウスで下へずらして見たら、さらに「次へ(矢印)」と有り、クリックすると、「羽衣(6)次へ(矢印)、囃子 次へ(矢印)、地謡 戻る(矢印なし)」で計10枚。ちなみに、最後の美女5人勢揃い写真は             http://tsukushino-fureai.net/jichikai/fureaiiinkai/noukanshoukai/hayashi2.html で、「能鑑賞会」というローマ字は一回だけで重複はなく、但し、hayashi1 が囃子写真で、hayashi2が便宜上、地謡と笛を吹いている八反田智子さん。昨日の内にシッカリとプリントアウトしておいて良かった。
この5人達が20年後の女性能楽界を背負って行く事になれば良いが。(この5人は根性で続きそうな感じ)。(猫マーク)
この記事の直後、2008/02/06、21:17に「URLへジャンプ出来ました」という記事を携帯から投稿してあったのですが、項目整理のため、原文のまま此処へ移動します。なお、コメントやトラックバックは有りませんでした。
先ほどの「つくし野」の「能鑑賞会」というローマ字が二回あるアドレスも、hayashi2で地謡たちが出るアドレスも、http:// から始まる奴、あれは、「URL」というんでしたね。あれ、私の「手打ち」ですが、今、送信ボックスに残っている送信文を見たら色が付いていたのでクリックし、URLへジャンプ出来ましたので確かなURLです。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 21:01| Comment(5) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

朋春会必見のコメント

http://blogs.yahoo.co.jp/haru88dream    の、2008年2月3日(日)午前10:50「雪です(楽譜マーク)」という記事に対するコメントの内、2件を、円満井会・朋春会の同人は必見。該当コメントは、2008/2/5(火)午前10:41「ふぬけ宗家」名義のコメント及び、2008/2/5(火)10:59「腑抜けの上ボケ男」名義のコメント。猫(なんて絵を入れている場合じゃない気がします。)
posted by 金春安明 at 11:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

紀貫之『土佐日記』冒頭の説明補充

…私は男女差別に繋がる事は、出来るだけ避けるべきだと思います。そうしないと『土佐日記』の作者は一体なんだ、という事になってしまいます。
……と、先ほど書きましたが、「一体なんだ、」という言葉は、色々に解釈される不充分な表現だと気がつきましたので、補充します。
私が先ほど書いた意味は、「一心同体なのである」という意味ではなくて、「一体全体どうなっているのか?」という意味です。もちろん、紀貫之の『土佐日記』は、「男が(漢文で)書いている日記という物を、女も(平仮名と大和言葉で)試しに書いてみよう……」と、男である紀貫之が女を装って書いた非常にひねくれたと言えばひねくれた書き出しなのですが、私はこの紀貫之の文学を否定はしません。紀貫之は「日記を、漢文ではなくて、平仮名や大和言葉で書く」という初実験のために、敢えて「男も…女も…」というアソビと小さなウソで試みたのでした。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国語方言録音資料

もう、10年以上も前だったでしょうか。中国で『漢語方言音庫(中国語方言録音資料)』が出版されました。各地の方言が一巻ずつ録音されているのですが、それが、ある地方の巻は男声、ある地方の巻は女声でした。
漢語(中国語)は、全国的に(漢語地区においては)「男性語と女性語の区別」という物が存在しないので、編集者も出版者も、性別に関係なくその方言に相応しい人を選んで資料として録音出版したのでしょう。
ただ、1966年より前の新聞記事だったと思いますが。戦前だったかに、日本人の男の人が香港か広東で幼女にカントン語を習い、それがカントン人にバレたという本人による回想録が有りました。方言レベルの差異ではなくて、話しっぷりの雰囲気のレベルの問題なのでしょう。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

電話局の『神奈川県東部の天気予報をお知らせします』

今日の私の解説が関西弁まじりだった事から、急にフト思い出しました。
30年以上前の事です。鎌倉薪能の天気が心配で、電話局の天気予報をよく利用しました。
いきなり177とダイヤルすると東京の天気予報が出て来ますので、(045)177とダイヤルすると、神奈川県東部の天気予報を聴く事が出来ました。
ところが、その予報のアクセントが完全に関西アクセント。平仮名が低く、カタカナが高い、「かながワけんトおぶのテンキヨほおをおしらせシマス。」と、愛すべき完全な関西アクセント。関西には発音の「訛り」や「不明瞭」はないので、その人の予報も関東の利用者から苦情は来なかったのでしょう。永年、その人の声でした。
きっと、若い女性で、美しく、性格も“電電公社”らしからぬ良い人柄のような声で、私は“密かなファン”の一人でした。
最近、「女の人の声を聞きたくて104に異常に多数回の電話をして捕まった」という人がいたそうですが、私は別に、必要回数の利用でした。でも精神的にはちょっとアブナイか?イヤ、女性の声でも、標準語のアクセントだったら別に私は興味を引かれなかったのだから、純粋に言語学上の興味。男性の声だったとしても、関西アクセントだったら興味を引かれたでしょう(冷や汗)。今だから時効で書けます。(猫、おこらないでねマーク)
posted by 金春安明 at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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