2008年02月04日

紀貫之『土佐日記』冒頭の説明補充

…私は男女差別に繋がる事は、出来るだけ避けるべきだと思います。そうしないと『土佐日記』の作者は一体なんだ、という事になってしまいます。
……と、先ほど書きましたが、「一体なんだ、」という言葉は、色々に解釈される不充分な表現だと気がつきましたので、補充します。
私が先ほど書いた意味は、「一心同体なのである」という意味ではなくて、「一体全体どうなっているのか?」という意味です。もちろん、紀貫之の『土佐日記』は、「男が(漢文で)書いている日記という物を、女も(平仮名と大和言葉で)試しに書いてみよう……」と、男である紀貫之が女を装って書いた非常にひねくれたと言えばひねくれた書き出しなのですが、私はこの紀貫之の文学を否定はしません。紀貫之は「日記を、漢文ではなくて、平仮名や大和言葉で書く」という初実験のために、敢えて「男も…女も…」というアソビと小さなウソで試みたのでした。(猫マーク)
posted by 金春安明 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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