2007年08月28日

んでバテて、でも『元朝秘史』

自分のブログはソコソコに、人のブログのコメント欄にチャチャ入れてる無気力人生。でも、本は読んでます。岩波新書『元朝秘史』小澤重男:面白い。「原名は無かった」とかはさすが専門家。「sとqの誤写は原文がウイグル文字だった証拠」は説得力有り。だけど、一歩ひいて「岡目八目」で考えたら、それが即「パスパ文字説の否定」にはつながらぬ。小澤氏によって「ウイグル文字原本」の存在は理論的に証明されたけど、“「ウイグル原本のsとqの混乱、aとeの混乱」をもとにして、それにまどわされた「パスパ文字本」という物が存在して、それから「漢字本」ができた”ということの否定には全然なってない。服部大先生の“パスパ文字本の存在説”とは話がすれ違いになっちゃっているのだ。まあ、斉魯書社『元朝秘史』(鮑思陶)みたいに「総訳本」の細かい細かい注釈に神経を使い尽くしちゃったあげく、「校点後記」にもどこにも“『元朝秘史』の現存本で最古かつ最も有意義で一般に研究対象になっているテキストの形態は「蒙古語漢字音写・漢語傍訳・漢語総訳」から成っている”という「一番大事な事」に一言も言及していない、なんていう“ポカ脱け解説”の本(こういう本は、初心者を惑わす)も世の中にはあるんで、小澤氏の本なんかいい方か。猫
posted by 金春安明 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 能と音韻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: ウイグル文字ウイグル文字は、6世紀前後に中央アジアで主に用いられたウイグル語の表記に使用された文字。''現代ウイグル語はアラビア文字を改良した文字体系を使用しており、これを「ウイグル文字」と呼ぶ場合が..
Weblog: アジアで使われている文字
Tracked: 2007-11-21 19:20
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